【今こそ社交ダンスを始めた方が良い理由とは】敬老の日のニュースに想ったこと【人生100年時代】

こんにちは。東京都品川区戸越銀座商店街すぐ近くの社交ダンス教室、助川ダンス教室の助川太朗です。
 
先日何とはなしにニュースを見ていると、敬老の日に因んだ話題が目に入りました。そのニュースによると65歳以上の高齢者は昨年より2万人増えて過去最多の3625万人になったそうです。一方で日本の総人口は減少していることもあり、65歳以上が総人口に占める割合も過去最高の29.3%に達したとのこと。総人口の約3割が65歳以上というのは中々の高齢者社会ですよね。

人口構成が少子高齢化著しいことは日本の将来を考える上でしっかりと考えていかなければいけない問題だと思いますし、少子化については適切な対策が打たれるべきだとも思いますが、かと言って人口構成というのは今日明日ですぐに変えられるものでもありません。
現実に高齢化社会が訪れているのですから、そのことをマイナスにばかり捉えるのではなくて、プラスにするためにどうすれば良いのかを私たちひとりひとりが考えて行動して行くことが今の日本にとって一番大切なのではないかと日々感じています。高齢者世代だけでなく今の日本社会で生きる全ての世代がこれまでの高齢者像に縛られることなく、いかに考え方を変えて行動に移せるか、それが個人としても社会としてもこれからの数十年間の時間を幸福に過ごせるかどうかの鍵になるのではないかと私は思います。
私はダンスを通じて65歳以上の方と接する機会が非常に多いですが、実感するのは年齢をどんなに重ねても人間は必ずしも老いて行く一方の生き物ではないということです。何歳になっても成長できる部分はどんな人にでも必ずあるのです。ふたりで踊るダンスには不思議とそう思わせてくれる力が特にあるようです。
去年の自分と比べて、或いは数年前の自分と比べて、出来なくなったことを挙げてみるのは容易いことです。人間の体力は10代にピークを迎え20歳以降は緩やかに低下していく傾向があるそうです。そういえば私にしても20代の頃までは余裕で出来たはずの徹夜が今は出来る気がしません........筋肉の機能(筋力)もピークは普通の人だと20~30代だそうです。もちろん運動して鍛えることで低下を抑えることはできますが、身体能力という点ではその世代の人に勝つことは加齢に伴いどんどん難しくなると思います。

しかし、社交ダンスを"踊る"ということに目を向けた場合、踊ることを継続している限り何歳になっても1年前の自分と比べて新たに出来るようになった部分がきっと見つかるはずです。ひとりで完結している運動と異なりふたりで踊る社交ダンスは必ずしも身体能力だけが全てではないのです。年齢を重ねれば重ねるだけ、あるいは人生経験を積むほどに開けてくる部分が必ずあると感じます。
平均寿命が伸びたことにより高齢期を迎えてからの人生が長くなる傾向にある現代では、そう感じられるものをひとつでも持っているかどうかで生涯にわたる精神的な幸福度が大きく変わってくるのではないかと思います。

そして体力的な面においてもレッスンをしていると、どんな世代の人に対しても社交ダンスは持久力(スタミナ)をつける効果は確実にあると感じます。コロナ禍でレッスンをお休みされていた方がレッスンを復活して半年もすると最初は2~3曲踊るだけで休憩していたのが、30分間以上踊り続けても平気になることは珍しくありません。
ある意味そうした効果をより感じられるのは年齢を重ねてからダンスを始めた人の方かもしれません。

ダンスに興味があった人はもちろん、~ダンスなんて自分には縁がない~そう感じていた方にこそ、今こそ社交ダンスに触れてみてほしい、それが今の私の心からの願いです。

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