社交ダンスで大切なリードとフォローで踊るということの意味

 こんにちは。東京都品川区で50余年、戸越銀座駅近くの社交ダンス教室、助川ダンス教室の助川太朗です。

社交ダンスは男性(役)のリードを女性(役)がフォローして踊るもの、と書くと、社交ダンスとは古くさく今時なんて時代錯誤なもので、男性側に全ての主導権があって女性(役)はつまらないのではないかと感じる方もいらっしゃると思います。

しかし勘違いしている方もいらっしゃるのですが、リードとフォローで踊るということの本当の意味は、一方が指令を出して、もう一方はただその通りに動くということではないと思います。リードする側とフォローする側は対等な関係でなければダンスを心地よく、そして美しく踊ることはできないと私は考えています。

例えば仲の良い友人とふたりで観光旅行に行った時のことを思い浮かべてみてください。5か所の観光名所や美術館などを巡るとしましょう。その場合にどちらか一方が目的地の全てを決めてしまったら、片方は自分の行きたいところに全部行けて楽しいかもしれませんが、もう一方の人は本当は他に行きたい場所があったのに、と不満が残るかもしれません。結局はめぐりめぐってその気持ちがもう片方の人にも伝染して結局はふたりがふたりとも楽しい気持ちで旅を締めくくることはできないのではないでしょうか。

誰かとレストランに行くことを考えても同じです。お互いにそれぞれのお腹の減り具合や今食べたいと思っているものについて相談して、注文する量や料理の内容を決めることでより食事を楽しむことができると思います。すべて自分の思い通りに事を運びたければ、ひとりで旅行したり、食事にいったりすれば事は足りますが、お互いに相手の意見を取り入れて行動することで自分では気が付かない場所に行けたり、普段は注文しない料理を口にして新鮮な思いをしたり。それがふたりで何かをすることの意味なのだと思います。

お互いに意思の疎通があり、コミュニケーションがあって、それが上手く通じ合えた時、はじめて人間はその関係に心地よさを感じることができるのだと思います。

ダンスを二人で踊ること、リードとフォローで踊るということも全く同じなのです。リードするということは相手のことを考えずにただ自分の踊りたいステップを踊るということでも、力任せに言うことを聞かせようとすることでもないはずですし、フォローするということも相手に全責任を任せて、ただやってくださいと投げ出すことでなないはずなのです。

一緒に踊る相手のことはもちろんの、フロアの状況や音楽など、その"場"の状況を上手に感じ取れる人がリードやフォローの上手な人なのだと思います。

代表の助川友朗もよく生徒さんから「リードについて教えてください」という質問を受けるのですが、その都度「リードを教えることはできない」と答えています。

あるリードが通じるか通じないかということは相手があってのことで、受け取り方がひとりひとり違う以上、正解はないからというのがその理由です。つまりリードを伝えることに長けている人というのは必然的に相手のことを理解することに長けている人ということにもなります。

ではそんな能力をどのように身に着けて行ったら良いのでしょうか?最初から長けている人というのももしかしたらいるかもしれませんが、やはりそんな人はごく稀な存在だと思います。相手を理解する能力は多くの場合、場数を踏んでいろいろな相手と踊って行くうちに、経験を積んで培われて行くものだと思います。もちろんリードだけでなくフォローするということについても同じことが言えるでしょう。

ダンスを理解して上達する上ではマンツーマンのプライベートレッスンはもちろん効率も良く、とても重要ですが、パーティーのダンスタイムやグループレッスンなど多くの人と踊れる機会はとても大切なものだと私たちは考えています。

そうした場に参加していただくことできっとダンスを踊ることがより楽しくなりますし、より豊かなダンス人生を送ることにもきっとつながるはずです。

今回は勘違いされやすいリードとフォローについてのお話でした。

社交ダンスはふたりで踊るからこそ楽しく奥深いものだと思います。社交ダンスに少しでも興味をもっていただけたらぜひ助川ダンス教室の体験レッスンへ!

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